0 第2部
 
名古屋の経済と産業の特徴


第1章 名古屋の景気動向

  1.  平成15年に、バブル崩壊後の最安値となる7,607円まで落ち込んだ日経平均株価は、平成18年には、16,000円台にまで回復しました。また、平成16年1月以降、月例経済報告において「回復」という表現が連続して使われるなど、わが国の景気は引き続き回復基調にあります。

  2.  名古屋圏の経済は、特に生産面が好調で、着実に回復しています。消費面では、百貨店、スーパー販売額が堅調に推移しています。また、平成17年の金属工作機械受注も、国内外の需要が好調で前年比12.5%増となっています。さらに、名古屋税関管内の輸出につきましても、アジア向けが増加しており、全体として増加傾向にあります。

  3.  名古屋圏の生産動向を鉱工業生産指数からみますと、平成14年以降回復傾向にあり、他の地域や全国と比較して、高い水準で推移しています。これは、輸出の好調さが影響しているものと考えられます。業種別にみますと、自動車を含む輸送機械が輸出に支えられ好調なほか、一般機械の生産も設備投資に支えられ高水準で推移しています。

  4.  平成17年の市内の企業倒産件数(負債額1,000万円以上)は357件(前年比16.7%増)、負債総額は1,893億円(前年比37.1%減)で、倒産件数は増加、負債総額は減少しました。平成18年に入り、倒産件数、負債総額ともに低い水準で推移しています。

  5.  市内4職業安定所管内の有効求人倍率は、平成15年は1.12倍、平成16年は1.64倍、平成17年は1.86倍と、全国、愛知県よりも高水準での上昇が続いています。平成17年の愛知県の完全失業率は3.4%と全国の4.4%を下回りました。平成18年に入っても、3%台が続いており低水準で推移しています。

  6.  市内中小企業を対象にした「名古屋市景況調査(平成18年上期)」によりますと、総合景況DIが△23と、平成17年下期(△27)から上昇しました。本市中小企業の景況感は、改善の動きが続いている状況といえます。

産業の名古屋2006

〜各章の要約〜

 
第1部 モノづくり都市名古屋の産業のルーツと
     産業活性化への取り組み
 
第2部 名古屋の経済と産業の特徴
 
第3部 名古屋市の産業
0第1章0製造業
0第2章0卸売業
0第3章0小売業
0第7章0農 業

 
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