第3章 名古屋経済を支える産業基盤
- 平成17年度の中部国際空港「セントレア」の旅客数は、1,235万人で、前年度と比較して約1割の増加となりました。また、貨物量の実績は27万トンで、前年度から約8割の大幅な増加となりました。中部国際空港開港後の名古屋空港は、我が国初の本格的な小型機の拠点空港として生まれかわり、今もビジネスマンなどを中心に多くの人に利用されています。
- 鉄道網では、平成16年に地下鉄4号線の名古屋大学・新瑞橋間の開業により全国初の地下鉄環状線が完成したほか、平成22年の開業を目指す地下鉄6号線の野並・徳重間の着工など本市の地下鉄網は拡充を続けています。さらに、地下鉄以外でも平成16年に名古屋都心部と名古屋港を結ぶあおなみ線が開通したこともあり、交通渋滞の緩和や利便性の向上など本市の基幹的公共交通網は目まぐるしく進化しています。
- 本市を中心に放射状・環状に広がる広域幹線道路網が形成されています。現在、名古屋高速道路、名古屋環状2号線、伊勢湾岸自動車道、東海環状自動車道の整備・開通のほか、第二東名・名神高速道路の建設も進んでいます。
- 名古屋港は、平成16年にスーパー中枢港湾に指定され、背後地域の経済社会活動を支えています。飛島ふ頭の南側ではコンテナターミナルの整備が進められ、平成17年12月には全3バース中の第1バースが供用されました。その他、より安全で効率的な航行環境の確保にむけ、航路の拡幅・増深も進められています。
- 土地利用の推移では、住居系、商業系利用地の増加が大きく、都市的な土地利用が進展しています。地価については、長らく下落が続いていましたが、平成17年から下落幅に縮小の兆しがみえ、平成18年には前年の1.0%減となりました。用途別の地価変動率では、住宅地及び商業地で平成18年にプラスに転じています。
- 建築着工床面積では、平成15年度に対前年比21.8%と大きく増加しましたが、平成16年度で再び減少に転じ、前年度比7.2%減となりました。都市開発では、名古屋駅前周辺に、ミッドランドスクエア、名古屋ルーセントタワー、モード学園スパイラルタワーズなど、高層ビルが続々と誕生していきます。
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